協会工法選定基準

下水道構造物のコンクリート防食技術としての防食被覆工法を体系的に整理すると下記図のようになります。

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【防食被覆工法の分類図】

防食被覆工法の規格は、設計腐食環境と点検・修繕・改築の難易性に対しての以下のとおり定めます。

工法規格の各工法の腐食環境と点検・修繕・改築の難易性の表

腐食環境特定

  • (1)防食設計における腐食環境は、酸化水素ガスの発生程度により以下表に示すⅠからⅣ類に区分します。
     新設などまだ稼働していない施設の場合は、類似する施設の腐食環境を参考にして検討し、改築工事の場合は、調査結果を基に検討します。
  • (2) (1)に加え、液相部となる範囲に対しては、防食被覆層の有酸素に対する化学安定性についても検討します。
分類 腐食環境
Ⅰ類 年間平均硫化水素ガス濃度が50ppm以上で、コンクリート腐食が極度に見られる腐食環境
Ⅱ類 年間平均硫化水素ガス濃度が10ppm以上50ppm未満で、コンクリート腐食が顕著に見られる腐食環境
Ⅲ類 年間平均硫化水素ガス濃度が10ppm未満であるが、コンクリート腐食が明らかに見られる腐食環境
Ⅳ類 硫酸による腐食はほとんど生じないが、コンクリートに接する液相が酸性状態になりえる腐食環境

点検及び修繕・改築の難易性

点検及び修繕・改築の難易性については、点検の難易性と、修繕・改築の難易性を総合的に勘案して「困難」又は「容易」のいずれかに判定します。
点検及び修繕・改築の難易性の判定基準を表5-4、表5-5に示します。

表5-4 点検(日常点検・定期点検)の難易性の判断基準項目

分類 判断基準項目
安易
  • 日常点検・定期点検が可能である
困難
  • 狭小な構造物のため、人が入り点検することが困難である
  • 覆蓋の開閉に吊り上げ装置等を要し、日常的な点検で覆蓋の開閉が困難である
  • 代替施設等がなく、定期点検の間、処理機能を停止して対象施設の水位を低下させることが困難である
  • 上記のほか日常点検・定期点検が困難である

表5-5 修繕・改築の難易性の判断基準項目

分類 判断基準項目
安易
  • 代替施設があり、更新時に休止できる
  • 仮施設が建設でき、総合的に経済的である
困難
  • 代替施設がないための休止期間を長期間とれない
  • 代替施設を建設することが、総合的に不経済である
  • 腐食環境の改善が困難である

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