HKS工法
シートライニング工法D種
シート継ぎ目部の品質を飛躍的に向上。
HKS工法は、厳しい腐食環境に曝されるコンクリートに適用する防食被覆工法です。
従来のプリプレグ後貼り型シートライニング工法では継ぎ目部分がラップとなるため、紫外線が充分照射できず未硬化となるケースが懸念されていました。
HKS工法の継ぎ目処理は、高耐食性ビニルエステル樹脂FRP製の成形ジョイント材で目地処理を行う画期的な防食被覆工法です。
特長
プライマーを塗布したコンクリート面や断面修復面にHKSシートを貼付けた後、紫外線を照射することで完全硬化してコンクリートと一体化する工法です。目地は、FRP成型品を耐食性の高いシール材で設置する二重構造であり、耐久性に優れています。シートを重ねて目地処理を行う従来のプリプレグ後貼り型シートライニング工法に比べ施工性に優れています。また、下水道関連施設の過酷な腐食環境に対して十分な耐食性能を有します。
対象施設
- 下水道関連施設
初沈、スカムピット、共通水路、汚泥処理水槽、汚泥処理ピット、マンホール、管路など、腐食環境I類とIIの施設への対応が可能です。 - 下水道類似施設、し尿処理施設
廃棄物・ゴミ処理施設などで、コンクリート腐食が極度に見られる施設への対応が可能です。 - 民間施設
工場内の排水槽、ビルピットなどの腐食環境に曝される施設への対応が可能です。
■HKS工法(プリプレグ後貼り型シートライニング工法)施工仕様
工程 | 使用材料 | 材料名称 | 使用量 | 施工方法 |
---|---|---|---|---|
表面処理 | 施工面の凹凸をサンダー等にて平滑にする。表面含水率が5%以下であることを確認する。 | |||
プライマー | 溶剤型ウレタン樹脂 | シンクボンドプライマーU-100 | 0.25kg/m² | ローラー塗り |
パテ材塗布 | ビニルエステル樹脂 | 貼り付けプライマーV-200 | 1.20kg/m² | コテ塗り |
シート貼付け | 紫外線硬化型 FRPプリプレグシート |
HKSシート | 1.10m²/m² | シート圧着 |
目地処理 | ビニルエステル樹脂FRP板 | FRPジョイント材 | 50×1,000㎜/m | 接着 |
シリコーン樹脂系 | シーリング材 | 処理必要量 | ヘラ塗り | |
設計厚 | シート部 : 1㎜ (HKSシートのみの厚さ) 目地部 : 2㎜ (FRPジョイント材の厚さ) |